AI半導体の需要そのものは力強い[ワシントンDCで開かれた米サウジ投資フォーラムで記念撮影を行うイーロン・マスク氏(左)、エヌビディアのファンCEO(中央)、トランプ大統領(手前)ら=2025年11月19日](C)AFP=時事

 

決算発表直前、トランプ氏が3連続投稿

 ドナルド・トランプ大統領は、米国株式市場の上昇を自らの政策成果として誇示する傾向がある。その発言はしばしば市場参加者の注目を集め、時に「買い場」のシグナルとして受け止められることも少なくない。

 たとえば、2025年4月9日、大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」において、「今は米株の絶好の買い場だ!」と投稿。直後に相互関税の一部を90日間停止すると発表し、米株相場はこれを好感して上昇に転じた。さらに5月8日には「今こそ株を買うべき時だ」と再び発言。週末に開催された5月10〜11日の米中閣僚級協議を経て、関税率の大幅な引き下げで合意に至り、翌12日の米株相場は大幅高を迎えた。一連の発言は政策転換の“地ならし”として機能する反面、一部で市場誘導的との懸念ももたらし、批判が多いことも事実である。

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