庁舎の前には金正日氏の銅像があることが確認できる[国家保衛省を訪問した金正恩国務委員長=2025年11月18日、北朝鮮・平壌](C)AFP=時事

 11月19日付では、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が国家保衛省、社会安全省、最高裁判所、最高検察所を立て続けに訪問したことが報じられた。これらの機関は、途中で名称の変更などを経たもののいずれも今年が創立80周年であり、それを記念した訪問と位置付けられた。

 第1面に掲載されたのは、秘密警察にあたる国家保衛省への訪問である。金正恩は、国家安全保衛機関が朝鮮労働党発足当初から「党と国家を保衛する闘争の前衛」となって革命保衛の一路を歩んできたことを称え、保衛機関こそが「わが党の頼もしい同行者、堅実な幇助者」などと表現した。掲載写真には、国家保衛省の庁舎前に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の銅像が確認できる。

 第2面は、一般警察にあたる社会安全省への訪問についての記事である。金正恩は、社会安全軍は「共和国の2大核心武力」の一つだと位置付け、「党と政府の活動を法と武装で担保することは共和国の社会安全機関の重大な使命」だと述べたことが紹介された。国家保衛省と社会安全省への訪問には、党中央委員会の趙甬元(チョ・ヨンウォン)書記、金亨植(キム・ヒョンシク)部長、最高人民会議常任委員会の姜潤石(カン・ユンソク)副委員長が同行したと伝えられた。

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