「江原道精神」という言葉は、2016年12月に金正恩が元山軍民発電所を現地指導して以来、たびたび使用されてきた[完成したばかりの淮陽発電所を視察する金正恩国務委員長=2025年11月20日、北朝鮮・江原道](C)AFP=時事

「江原(カンウォン)道精神」を主題にした論説記事が連日掲載された。11月20日に江原道の淮陽(フェヤン)軍民発電所が竣工したことを称えるものである。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は竣工式での演説において、江原道の人々が安辺(アンビョン)青年第2号発電所や元山(ウォンサン)青年発電所、元山軍民発電所に続き、淮陽を含む6つの水力発電所建設に決起したことを高く評価し、「他の道に比べて人口も相対的に少なく、工業土台も弱い江原道が自力で完成させたのは実に大したものです」などと述べていた。6つの新発電所のうち最後に完成したのが淮陽である。

 特に28日付は、第2面から第3面にかけて「偉大な江原道精神万歳!;栄光なるわれわれの時代を歴史に記録した江原道精神の創造者たちの英雄的闘争行路を伝える」と題した政論(政治論評)を掲載した。2ページ掲載というボリュームで政論が掲載されるのはきわめて異例である。董泰官(トン・テグヮン)氏、金哲(キム・チョル)氏、李龍敏(リ・リョンミン)氏の連名による執筆で、政論が「現地から電送」されたと附記されたのは初めてである。

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