古代ローマの「自己修復」コンクリート、製法が明らかに
2026年1月12日
ナポリ近郊、ポンペイの街並みを歩く観光客。ポンペイは紀元79年、写真後方に映るベスビオ火山の噴火で壊滅的な被害を受けた (C)REUTERS/Giampiero Sposito
[ロイター]ローマ建築を革新した技術の秘密に迫る成果だ。今回の遺跡では、ベスビオ火山の噴火当時、建物の建設が進められていた。研究チームは、壁がまだ未完成の部屋や、コンクリートを作るために混ぜられた乾燥材料の山、さらには計量・測定用の器具がそのまま残されている様子を発見した。
「この現場を調査するのは、時を超えて作業員の隣に立ち、コンクリートを練って設置する様子を目の当たりにするかのような感覚だった」と米マサチューセッツ工科大学の土木・環境工学教授で、研究チームを率いたアドミル・マシッチ氏は述べた。研究は2025年12月9日に学術誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』に発表された。
コンクリートはローマ建築に欠かせない素材で、コロッセオのような競技場や、パンテオンに代表されるドーム建築、公衆浴場などの大型施設、当時最先端の水道橋や橋梁などの建設を可能にした。また、コンクリートは水中でも固まったため、港や防波堤の建設にも役立った。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。