フォークリフトを自ら操作する金正恩の姿が印象的だった[海外軍事作戦戦闘偉勲記念館の建設現場を訪問、娘も同行した=2026年1月5日、北朝鮮・平壌](C)AFP=時事
米国糾弾で注目すべきは「発信レベル」の低さ
北朝鮮メディアは、ベネズエラ情勢に対して迅速に反応した。1月4日、北朝鮮外務省の報道官が米国の「強権行為」を「乱暴な主権侵害、国際法違反」として糾弾した、と朝鮮中央通信が報じたのである。国際社会は「ならず者」で「野獣的」な米国に対して抗議と糾弾の声を高めるべきだと呼びかけるものであった。
注目すべきは論評の内容ではなく、発信レベルの低さである。今般情勢は、大国が小国を攻撃するという北朝鮮が忌み嫌う構図であるが、外務省声明ではなく、報道官が朝鮮中央通信社の記者の質問に答えるという形式に留まったのである。しかもこの配信記事は、国内向けの『労働新聞』には転載されなかった。米国に対する批判の程度を意図的に調整していることが窺える。
対米非難記事は連日のように掲載されているが、ドナルド・トランプ大統領個人はおろか「トランプ政権」への攻撃も控えられている。昨年9月の最高人民会議第14期第13回会議において金正恩が「私は今も、個人的には現米大統領のトランプに良い思い出を持っています」と述べてから、『労働新聞』は「トランプ」に全く言及していないのである。
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