ドル防衛に転じた米国の陰で「円一人負け」の通貨危機に?
2026年2月12日
ベッセント財務長官を中心に“ドル防衛”への姿勢を強める[ホワイトハウスで行われたイベントで演説したベッセント財務長官=2026年2月2日、アメリカ・ワシントンDC](C)EPA=時事
ドルの実効為替レートは1年で10%以上も下落
米国の通貨政策の責任者であるスコット・ベッセント財務長官が、ドル防衛に注力している。昨年の年明けにドナルド・トランプ大統領が再登板して以降、米ドルの実効為替レートは約12%も下落した。トランプ政権が安いドルを志向したこと以上に、米国そのものに対する不信から米ドルそのものの価値が下落したためである。つまりドル不安だ。
図表1 ドルの実効為替レートと対円レート
(出所)Barchart.com, Inc.及び日本銀行
このドル不安を受けて、昨年の円相場は4月にかけて急騰し、1ドル158円台から140円台まで円高が進んだ。その後、トランプ政権がばら撒いた不確実性に対する警戒感が後退したことで、ドルの実効為替レートは横ばいとなったが、今年の年明けに トランプ政権が相次いで諸外国に圧力を加えたことで、ドル相場は急落する事態となった。
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