中国軍が軍の近代化を目指し、大学の卒業生を大量に受け入れている。 香港のメディアによると、軍は今年六月から、その年の大卒者を徴募する新たな制度を実施。今年は十二万人を採用する計画で、九月末までに半分の六万人の採用が決まった。 北京の西側軍事筋によれば、高度な知識や技術を必要とする部署の増加に対処するのが目的だという。また、景気後退で大学生の就職口が減少しているため、雇用状況改善に貢献する狙いもあるとみられる。 胡錦濤国家主席は軍人の学歴向上を重視し、尉官以上の地位に就く軍人のうち大卒以上の学位を持つ者の割合を八〇%に引き上げるよう指示したという。 現在は連隊長ポスト以上の軍人でも大卒レベルが七〇%程度にとどまっているといわれる。 軍の戦略ミサイル部隊では既に大半の軍人が学士か修士の学位を持っているが、他の部隊でも高学歴軍人を増やし、軍の近代化を急ぎたいというのが胡主席の考えだと同筋は見ている。

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