米中央情報局(CIA)がイラン反体制派の少数民族グループを支援し、イランに揺さぶりをかけているとの情報がある。 パキスタンの現地メディアが、元CIA情報部員から入手した情報によれば、CIAがテコ入れしているグループはイラン南東部のシスタンバルチスタン州を拠点とするバルーチ人武装組織「ジュンダラ」。ジュンダラはイスラム教スンニ派に属し、シーア派が多数を占める現イラン政権に反発、テロ活動を繰り広げている。パキスタンやアフガニスタンなどにも計千五百人の武装活動家を抱えているとされる。 元CIA情報部員の話では、ブッシュ前米政権下でジュンダラへの資金や武器援助が開始されたが、オバマ政権発足当初に援助が停止された。しかし、最近になって支援が再開されたという。 ただし、CIAはパキスタン軍の情報機関(ISI)を仲介して対ジュンダラ援助を行なっており、直接関与を避けている、とパキスタンの消息筋は語っている。また、スンニ派の盟主サウジアラビアがジュンダラを支援しているとの説もある。

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