哨戒艦沈没について

執筆者:2010年9月5日

 

 春名幹男先輩の「インテリジェンスの部屋」でドナルド・グレッグ元駐韓大使がニューヨーク・タイムズ紙で記した「ロシアは独自調査で、『天安』を沈没させたのは魚雷ではなく機雷だったとの結論を出した」という情報は、韓国のハンギョレ新聞が7月27日付で報じた内容と同じ脈絡だと思います。
 また、韓国政府は市民団体などへ追加説明した内容などを加えて、正式の報告書を作成する予定です。
 問題はロシアの出した結論ですが、すでに中国とロシアは「天安」沈没に対する意見調整を終え「北朝鮮は事件に無関係」という暫定的な認識で一致したという情報があるようですが、確認はされていません(本当にそういう認識なのか、そういうことにするという認識なのかも不明です)。但し、これは中国、ロシアが北朝鮮の説明を支持していることではないといいます。
 中国、ロシアは①北朝鮮はこれ以上、状況を悪化させないよう自制する②関係国は北朝鮮を無用に刺激しないー―という線で共同歩調を取ることにしたというのですが。
哨戒艦「天安」沈没は今なお、疑問の多い事件です。
 なにか、情報があれば議論しましょう。

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