民主党代表選は終わりましたが……

執筆者:フォーサイト編集部2010年9月15日

 民主党代表選の結果をどう受け止めるのか。確かにポイントは230差がつきましたが、そのうち約200ポイント差となった党員・サポーター票の差も、実際は6対4だそうですから、ポイントに表れたほどの差はないようです。いろいろとしがらみがある国会議員はさておき、党員・サポーターの4割が「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏に投票したということは、現役総理の菅氏への不信任票ということ。前途は多難です。菅氏はしばらく前に「総選挙は3年間やらない」と言いましたが、そこまで持つのでしょうか。また、持たせるにはどうすればいいのでしょう。「フォーサイト・フォーラム」で新たにトピックを立てましたので、会員の皆様のご意見をお待ちします。「小沢伝説」(神話とも言います)は、これで終わったのでしょうか。

 本日の更新記事は春名幹男さんの連載「インテリジェンス・ナウ オバマ大統領が対テロ戦争で出した『暗殺指令』」です。昨年11月にテキサス州の米陸軍基地で起こった銃乱射事件、12月のノースウェスト機爆破未遂事件。この2つの事件にかかわりをもつとされるアウラキ師に対し、オバマ米大統領は強硬策で応じています。しかし、この「死刑宣告」には米国内でも異論が。「アメリカの部屋」では、グラウンドゼロ付近でのモスク建設を巡るオバマ大統領の発言について、「勘所がずれてきている」と指摘しています。中間選挙が迫る中、オバマ大統領の言説にも注目です。

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