チリはどういう国なのか

執筆者:フォーサイト編集部2010年10月20日

 厚生労働省の文書偽造事件で無罪が確定し、内閣府政策統括官に就任した村木厚子氏が、政府の「待機児童ゼロ特命チーム」の事務局長に起用されることになるそうです。「フォーサイト・フォーラム」では、「国内」のカテゴリーの中に「厚生労働省村木さんの復職」というトピックが立っています。問題提起の中身は、「村木さんは無罪とはいえ部下は犯罪を犯した。監督責任は免れないのでは」というもの。賛否両論ありますが、いま村木さんを登用するのは、的外れの人気取り、あるいは話題作りか、という気もいたします。

 本日の更新記事は、遅野井茂雄さんの「世紀の救出劇『南米の先進国』チリの課題」。わが国でもほとんどの新聞が1面トップで伝えたチリ銅鉱山での作業員救出劇。ただ、報道の量の多さにもかかわらず、チリがどういう国かということはさっぱりわかりませんでした。フォーサイトでは作業員の正妻と愛人の確執については触れませんが、チリの現状をお伝えします。

 「専門家の部屋」では、「アフリカ」に「日本における開発研究事始め、とくに慶応義塾大学のこと」の新エントリ。慶応大学が涵養した、わが国の開発経済学の流れ。
 

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