スーパー・チューズデーの勝利でブッシュ・テキサス州知事、ゴア副大統領は晴れて大統領候補者となったが、全米の注目は早くも二人の副大統領候補に移った。

 ブッシュ陣営は既に候補者選定に入った。女性候補をというブッシュ氏の希望から、エリザベス・ドール夫人とクリスティー・ホイットマン・ニュージャージー州知事が有力視される。ドール夫妻の関係者によれば、「ドール夫人は喜んで引き受けるだろう。ドール氏もホワイトハウスに入る夢をまだ捨てていない」という。一方のホイットマン知事は九五年、クリントン大統領の一般教書演説に共和党代表で反論演説をした初めての州知事で、九六年の党大会でも司会を務めた党の広告塔の一人。

 民主党のゴア副大統領が指名する副大統領候補も党内で話題になり始めていて、こちらも女性候補の名があがっているという。ゴア氏の関係者によると、副大統領候補には隠し玉、故ロバート・ケネディ上院議員の長女、キャサリン・ケネディ・タウンゼント女史をたてる可能性があるという。タウンゼント女史は現在、メリーランド州の副知事を務め、米国初の女性大統領に一番近い人物とも言われる。副大統領指名争いは女の戦いになる模様だ。

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