消費者金融第二位のアコムの木下恭輔社長(五九)が入退院を繰り返しており、業界内で「社長業を続けるのは無理。今年中に(東京都貸金業協会などの)公職も含め退任する」との見方がささやかれている。木下社長の後任は、すでに副社長から社長代行に昇格している弟の木下盛好氏(五〇)で決まるとみられている。 最大手の武富士の武井保雄会長(七〇)、四位のアイフルの福田吉孝社長(五二)といったところを別にすれば、消費者金融業界は創業者経営から代替わりの時期を迎えている。注目すべきは、それと軌を一にして事業の多角化が急速に進んでいる点だ。 アコムは、現社長の父である木下政雄氏が同社の前身である呉服割賦販売の丸糸商店を創業、七七年から社長職を譲り受けた恭輔氏は半ば創業者の位置づけととらえていいだろうから、実に二十三年ぶりの代替わりとなる。同社は昨年、国際カードブランドのマスターカードの発行人資格を得てカード事業に進出。さらにソフトバンク・ファイナンスと共同出資でインターネット上で消費者向け金融サービスを手掛けるイー・ネットカードを立ち上げた。 業界三位のプロミスでは、創業者で現名誉会長の神内良一氏(七三)の甥にあたる神内博喜社長(四五)が、昨年から神内家として十九年ぶりに経営の指揮を執り、クレジットカード業務に本格的に取り組み始めている。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。