米英主導でその実態が極秘にされてきた、世界的な盗聴ネットワーク「エシェロン」の極東での拠点が明らかになった。日本の治安筋によると、通称「501」と呼ばれる在韓米軍電子盗聴部隊が極東での中核の役割を担っており、同部隊に集約された情報は、米メリーランド州にある米国家安全保障局のフォート・ミード基地に送られているという。

 韓国内には、第八軍などを支援するハンフレー・キャンプと第七飛行団が駐留する烏山基地に前線拠点が置かれているという情報もある。また、日本の三沢基地もエシェロンの極東の主要拠点だという。極東エシェロンの主な盗聴相手は、北朝鮮や中国とされている。最近、北朝鮮の金正日総書記とスイスのジュネーブにいる女性との私的な国際電話まで盗聴されていたことが明らかになった。

 エシェロンの盗聴対象はあらゆる通信媒体に及んでいると見られる。実際、韓国政府部内では、韓国そのものも盗聴の対象にされているのではないかという懸念が、長年取り沙汰されていたという。前出の治安筋は、「日本も例外ではない。政府や企業情報を含めてあらゆるものがエシェロンにより盗聴されている可能性が高い」と警告している。

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