六月十五日に南北首脳会談が開催されて以来、韓国内で高まっている反米感情を理由に、米国務省は米国人の韓国旅行を自制するように要請する訓令を全在外公館に伝達したことが明らかになった。 七月二十八日に伝えられた訓令では、最近、韓国に吹き荒れる反米感情は「憂慮する(Serious)水準」に達したとし、出来れば旅行地として韓国を選ばないこと、もし韓国に行った場合、一人で行動したり、人通りの少ない所には絶対行かないことを勧めているという。 去る六月二十五日、ソウルにある龍山米軍基地前の道で、通りすがりの韓国人に米軍の軍医がナイフで刺され亡くなる事件が起きた。それ以後、韓国人による米軍兵士への暴行事件が相次いで三件発生しており、こうした事件が米国務省の訓令の背景にある。 最近、在韓米軍は、韓国の一部の大学生が米軍将校を拉致する計画を準備しているという情報を入手し、軍のEメールを使って指揮官に注意を促した。南北首脳会談以後、韓国に吹く統一ムードに便乗した、在韓米軍の無条件の撤退を主張する一部の大学生の動きを警戒したものと思われる。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。