韓国が日韓中間線ぎりぎりの日本海で本格的な石油資源の調査を始めた。韓国の石油会社がノルウェー船籍の地質調査船「ノルディック・エクスプローラー」をチャーターし、七月十日から八月三十日の予定で対馬の北東百二十五キロの海域に派遣したのだ。 実は以前、今回の調査海域と対馬との中間の洋上に、石油ガスを採取するためのやぐらが組まれたことがある。海上自衛隊のP-3C哨戒機が確認しているが、石油ガスの噴出が止まったのか、既にやぐらは消え、新たな石油資源を求めて調査を再開した模様。ノルディック号は昨夏も資源調査を行なったが、今回はまさに日韓中間線ぎりぎり。本来なら海上保安庁が日本側への侵入がないか調べるところだが、海保、海自ともだんまりを決め込んでいる。 海保関係者は「韓国空軍は日本の航空機が中間線付近を飛行しただけで戦闘機を緊急発進させる。危険で近寄れないのが実情」と明かす。これでは大陸棚に潜む石油ガスは韓国側に吸い取られるばかり。沖縄や奄美大島近海に出没している中国の海洋調査船に抗議すらしない政府の弱腰が韓国に付け込むスキを与えたといえそうだ。

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