野中前幹事長の「亀井はずし」工作をかわして、自民党の政調会長に居残った亀井静香氏だが、意外な人脈が判明し、話題となっている。 十月二十一日、帝国ホテル。亀井夫妻はある結婚式で媒酌人を務めた。新郎は商品先物「光陽グループ」を率いる川路耕一氏の長男。光陽グループといえば、ネットバブル創出の主役とも称されるKOBE証券を傘下に入れ、「金融の総合商社」を目指す商品先物業界トップ。KOBE証券絡みの公開企業株をめぐり株価操作の疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は何度となく調査に入っているが、“事件性”は裏付けられないようだ。その“総帥”である川路氏についてはほとんど知られていなかったが、この日の結婚式で華麗な人脈が明らかになった。 与謝野馨元通産相、尾身幸次幹事長代理、武藤嘉文党税調会長、東京小穀物商品取引所の森實孝郎理事長、財界研究所の村田博文社長……。出席者は約三百五十人、披露宴は三時間近く。分刻みのスケジュールに追われる亀井氏だが、この日は中座しなかったという。 政界の集金力トップを誇る亀井氏の、金融界の新興勢力との交際は注目を集めそうだ。

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