ローマ法王庁と北朝鮮との国交正常化が秒読みに入った。朝鮮カトリック教会の招請で最近平壌を訪問したミリオーレ外務次官ら法王庁代表団に対し、北朝鮮が「司祭常駐」問題を積極的に検討する意向を表明したことが明らかになった。法王庁の外交団は、平壌を訪問し、国交正常化と法王の訪朝について議論していた。ローマ法王ヨハネ・パウロ二世はクリントン米大統領と並び、北朝鮮が最も招請したい人物の一人だ。 法王庁はこれまで北朝鮮との国交樹立の前段階として、法王庁が任命した司祭の平壌常駐という条件を付けていた。平壌訪問後にソウルに立ち寄った法王庁関係者が「北朝鮮当局は国交正常化直後のヨハネ・パウロ二世の平壌訪問を要請している。条件が満たされる場合、国交正常化は時間の問題だ」と明らかにしたという。法王庁関係者に会った韓国カトリック信者によれば、「カトリック信者である金大中大統領が平壌訪問を直接法王に建議したこともあり、法王自身もキューバに続き、北朝鮮に布教しようという考えがある。国交正常化と同時に法王訪問が行なわれる可能性が高く、時期は金正日総書記のソウル訪問前の来年三月頃になる可能性が高い」という。

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