Q.10 創価学会は会員が激減するか

執筆者:フォーサイト編集部2000年12月号

YES 50% 創価学会の公称会員世帯数は八百十二万だが、これは大幅に水増しされている。関係者の話を総合すると、実際の会員数は「二、三百万世帯で五百万人くらい」と見るのが妥当なところだ。学会の会員数がピークに達した昭和四十七―四十八年頃は、おおよそ五百万世帯で一千万人。三十年足らずで半減したわけだが、この間には日蓮正宗総本山・大石寺との抗争・学会の破門があり、学会は「宗教的威信」の低下から会員の大幅減を招いた。同様の事態が想定されないとすれば、十年で会員が百万単位で激減するという事態は考えにくい。 ただ、今後十年という単位で考えた場合、学会には現在七十二歳の池田大作名誉会長の「後継問題」という悩ましい問題が生じる可能性がある。創価学会はもともと、日蓮正宗の信徒団体だったが、九一年に総本山から破門されているから、現在は「日蓮直結の在家宗徒団体」とも言うべき存在である。しかし、一九六〇年の池田大作氏の会長就任以来、事実上「池田教」になっているから、その池田氏が去れば急速に求心力を失う恐れがある。 現在、内部で後継者と目されているのは池田氏の長男の博正氏(四七)。創価当学会本体の副会長を始め、SGI(創価学会インタナショナル)副会長、東京富士美術館総主事、創価大学常任理事なども兼務しており、着々と後継への布石が打たれている。

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