昨年五月の大統領就任以来、着々と国内の政権基盤を強化しているプーチン・ロシア大統領。政権に批判的なマスコミに対しては刑事事件として捜査のメスを入れるなど、“政敵”を次々と骨抜きにしている。早くも長期安定政権の呼び声が高いが、そのプーチン大統領にとって「唯一の悩みはファーストレディのリュドミラ夫人」(大統領周辺)といわれる。 公式日程を調整する大統領側近は外遊の際、夫人の日程に頭を痛めることが多いという。側近筋によれば、「もともと公の場に出るのが好きではない」というリュドミラ夫人だが、実は「周りがびっくりするような奇抜な行動に出る性癖」があるというのだ。夫人はイメージメーカーの意見には耳を傾けるが、「自分の考えに反することは断固として拒む」ことが多い。昨年秋のプーチン大統領の訪日前、夫人はブロンドの髪を「鮮やかなオレンジ」に染めたいと言い出した。周りが「ファーストレディにふさわしくない」と盛んに押しとどめたが、結局は淡いオレンジに染めてしまったという逸話もある。 プーチン大統領も「ファーストレディの重責を満足に果たせない」リュドミラ夫人には不満を募らせているといわれ、文字通り「敵は身内にあり」といった状況だ。

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