ブッシュ新大統領と金大中大統領そして金正日総書記が、秋に上海で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で個別会談をする可能性があると、ワシントンの北朝鮮専門家が明らかにした。 米国際戦略問題研究所(CSIS)のラルフ・コッサ太平洋フォーラム所長は、最近発表した「ブッシュ大統領への助言」の中で「ブッシュ大統領はAPECに参加する予定である」と明言。その一方で、金正日総書記がオブザーバーとして首脳会議に参加すると予測した。その経緯として、金正日総書記のAPEC参加は、まず金大中大統領か中国に提案され、中国はこの提案を積極的に歓迎し、支持するはずだとコッサ所長はみている。 しかし、米・韓・朝の三国間首脳個別会談が成功する条件としては、米高官の北朝鮮訪問やミサイル問題をめぐる米朝間の画期的な進展、さらに米韓首脳の間で意見の一致がなされることが前提であることもコッサ所長は強調している。 ワシントンの北朝鮮専門家たちは、今春にも予定されている金正日総書記の韓国訪問の結果が、ブッシュ政権の対朝政策の行方を計る試金石になるとみている。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。