英国・北アイルランドのカトリック系過激派アイルランド共和軍(IRA)と南米最大の極左ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)が手を組んでブレア英首相の暗殺を狙っているとの情報がある。 コロンビア警察は八月に首都ボゴタの空港で、FARCのゲリラに軍事訓練を施したとみられるIRAのメンバー三人を逮捕したが、ボゴタの消息筋によれば、当局のその後の調べで、三人が所持していた文書などから、武器や資金面での協力強化のほか、IRAによるブレア首相暗殺計画をFARCが支援する密約が取り交わされていたことが判明したという。 同消息筋はこの密約について、ブレア暗殺計画に必要とされる高性能の武器をFARCが南米の武器密売市場で入手するとともに、FARCの幹部数人が北アイルランドに渡り、同暗殺計画に参画し、見返りとしてIRAが、FARCの軍事資金確保のため欧州での麻薬密売ルート提供を約束するというのが主な中身であると述べている。 三人は逮捕されたものの、既に数十人のIRAメンバーがコロンビアに密入国し、FARCと行動を共にしているとの説も有力だ。

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