オサマ・ビン・ラディンは、自分自身はもとより息子にも、そっくりな人物を“影武者”として雇っているとの情報がある。 パキスタンの情報機関筋がタリバン政権の情報員から得た話によると、ビン・ラディン自身には四人の“影武者”がいて、アフガニスタン各地で意図的に姿を見せ、米軍の追跡を攪乱している。あちこちの洞窟や地下トンネルを移動していると伝えられるのも、実際はこの四人の行動によるものだという。 反タリバン連合「北部同盟」の指導者だった故マスード司令官の弟は「タリバン政権から寝返った幾人かの司令官クラスの人物から、『本物』のビン・ラディンは自分たちでも会ったことがないという話を聞いた」と語っている。 ビン・ラディンと行動を共にしている息子は四人とされているが、このうち“影武者”がいるのは「ハムザ」という名の少年だけだという。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは十一月初めにハムザが詩を朗唱する様子を特ダネとして放映したが、登場したのは本人ではなく“影武者”の少年の方だとの説もある。

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