壊滅寸前だったペルーの極左ゲリラ組織センデロ・ルミノソ(輝く道)が、最近、活動再開の兆しを見せており、その背後にオサマ・ビン・ラディン率いるテロ組織アル・カエダが絡んでいるとの情報が流れている。 ペルー内務省は先ごろ、首都リマの米大使館襲撃を計画した容疑で、センデロ・ルミノソのメンバーである二人の男を逮捕したと発表したが、同地の消息筋が米大使館員の話として伝えたところによれば、このうちの一人の供述から、センデロ・ルミノソがアル・カエダの資金提供を受け、組織再建を図っている可能性が指摘されている。 今夏、センデロ・ルミノソの残党が逃亡先のパラグアイでアル・カエダと密接な関係にあるとみられるアラブ人グループと接触、ペルー国内での活動再開のための資金援助を受ける代わりに、米大使館襲撃や米国人殺害で協力する密約を交わしたという。 パラグアイでは九月、米同時テロ事件の実行犯と関係があったとしてアラブ系住民十七人が逮捕されており、米連邦捜査局(FBI)は急遽、ペルーに担当官を派遣し、アル・カエダとセンデロ・ルミノソとの関係を調査している模様だ。

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