「ヒラリー・クリントンの見る夢」

執筆者:名越健郎2001年12月号

「今は大統領……、いや議員1期目を満喫しています」――。ヒラリー・ローダム・クリントン米上院議員(ニューヨーク州選出)は今年7月、ワシントンのナショナル・プレスクラブでの公演で、大統領選出馬の意思を問われた際、「議員」を「大統領」と間違え、思わず本音が出たのではと話題になった。ヒラリー議員が2004年の大統領選に出馬すれば、選挙は大いに盛り上がるが、障害も少なくない。障害の1つはやはり、全米を揺るがせた夫の不倫もみ消し問題だろう。 ヒラリー議員が大統領選出馬を否定するのを聞いて、クリントン前大統領が胸をなでおろした。「やれやれ、これで一家から2人の弾劾大統領が出ることはなくなった」 セクシー女優のパメラ・アンダーソンがクリントン前大統領の不倫を批判して言った。「私がヒラリーなら、離婚するわ」 これを聞いたクリントン氏が言った。「もし、ヒラリーがパメラ・アンダーソンだったなら、わたしはあんな過ちは犯さなかっただろう」 クリントン前大統領とゴア前大統領は、ブッシュ大統領の就任式以来、1度もまともな会話を交わしていない。 クリントン前大統領とヒラリー議員は、ニクソン大統領の就任式以来、1度もまともな会話を交わしていない。

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