ポケットベルの東京ウェブリンクやPHSの東京電話アステルを次々に買収し話題を呼んでいる通信関連ベンチャーの鷹山。これらのサービス網に、最近注目されている無線LAN(構内情報通信網)を絡めて高速データ通信を提供するという事業構想は「大手の通信会社にない発想」(通信担当記者)と評価が高い。 高取直社長(四三)は「次世代携帯電話サービスを自ら手がける」とぶち上げる一方、情報開示を求めるアナリストを「大垣城を攻める徳川家康が事前に戦略を開示するか?」と一喝するなど、“スター性”は十分。NTTドコモの携帯端末向けのチップ納入で成長した鷹山だが、ドコモからは関係を切られている。そんなベンチャーが次世代携帯で復讐を期すというのも共感を呼ぶ筋立てではある。 だが、高取社長には早くも政治家との結びつきを指摘する声が出ている。「社長の出身地は片山虎之助総務相の選挙区と同じ岡山県。二人の関係には浅からぬものがあり、事業展開や人脈づくりに効力を発揮している」(関係者)。過ぎ去りし蜜月時代に寵愛を受けたドコモの大星公二会長を介して、あの鈴木宗男代議士とつながりがあったとの噂も。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。