今年、『スパイダーマン』『メン・イン・ブラック2』『スチュアート・リトル2』とヒット作がつづき創業以来最高の興行成績をあげている映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント。同社傘下のコロンビア・トライスター・モーション・ピクチャーズ・グループで配給とマーケティングを統括するのがジェフ・ブレイク氏である。白髪と恰幅のよさからサンタクロースを彷彿させる同氏は、二〇〇〇年に現在のポストに就任した。一九九七年には好成績を収めたが、それ以外の年は低迷してきたソニー・ピクチャーズの躍進の理由を、一九七四年のパラマウント映画入社以来、映画配給一筋のブレイク氏に尋ねた。「成功の理由には、ソニーが買収から十三年、今年をソニー・ピクチャーズにとって結果を出す年として設定し、綿密に計画を立てたことがあります。ですから、今年公開する作品のラインナップなどは、三年ほど前から企画を練ってきました。エレクトロニクス、映画・音楽というコンテンツ、ゲームと三つの柱がソニーを支えているわけですが、企画段階から年四回、主にアメリカでマーケティング協議会というソニー各ユニットのマーケティングのトップが集まる会議を開いて、アイデアを出し合ってきました。初めはエレクトロニクス部門とコンテンツ部門で打ち解けない部分もありましたが、一度成果が出ると、どの部門も積極的に発言してくれますね」

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