米国がイラク攻撃に踏み切るタイミングを狙って、アル・カエダが新たなテロを行なう可能性が出てきた。 パリの治安筋は、イランやスーダンなどへの資金移動、ロシアや中東での武器調達といった最新の動向から、アル・カエダが新たな作戦を計画していると予測。指揮をとっているのはオサマ・ビン・ラディンの副官、アイマン・アル・ザワヒリで、米国がイラクへの軍事行動を開始して米本土や親米国の軍備が手薄になったところを突いて、自爆テロやハイジャックによる攻撃を行なおうとしている可能性が強いと見ている。 一方、ビン・ラディンがイラクのフセイン大統領とコンスタントに接触を保っているとの情報も流れている。 サウジアラビアの消息筋によると、断絶中のサウジとイラクの国交を回復するための秘密協議が、八月、中東の某所で開かれた。その席でイラク高官が、フセイン大統領とビン・ラディンは必要なときに連絡がとれる関係を十年以上前から続けていると語り、イラク側はビン・ラディンの所在も把握しているので、サウジが望むならいつでも仲介の労をとると伝えたという。

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