テロ組織アル・カエダが、腎臓病の名医の拉致を世界各国で計画しているとの情報がある。 フランスの情報当局筋によると、オサマ・ビン・ラディンはこの夏、持病の腎臓病が悪化、アフガニスタンかパキスタンで腎臓の移植手術を受けたものの経過は思わしくなく、新たな手術が必要で、このままでは命が危うくなるほど病状が深刻になっている。このためビン・ラディンの側近らは世界中に散らばるアル・カエダのメンバーに対し、腎臓病の治療や手術で名だたる医師を拉致し、ビン・ラディンの元に連れてくるよう秘密指令を発したという。 こうした情報は、現在逃走中のタリバン最高指導者、オマル師の衛星電話による通話をスパイ衛星で傍受し、暗号らしき会話を解析した結果、得られたとみられる。しかし、ビン・ラディンの所在についてはフランス当局も把握していない模様だ。 一方、カタールの消息筋は、十月初めに同国衛星テレビ局アル・ジャジーラが放送したビン・ラディンの肉声とみられる録音メッセージの中に、医師拉致計画に関する暗号が含まれている可能性があると指摘している。

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