米国に本社のある生命保険会社、アメリカンファミリー(AFLAC)が個人保険の保有保険契約数で日本生命を追い抜き、初めてトップに立った。死亡保障型商品が中心の国内生保が保険離れで契約件数を減らすなか、保険料の安いがん保険や医療保険などに特化したAFLACが契約数を積み上げ続けてきた結果だ。 だが、六月初めに生保各社が二〇〇三年三月期決算を発表し、契約数トップの交代が明らかになるのと前後して、生保業界にAFLACに関する“情報”が目立つようになった。「内部監査で代理店に不正が見つかったが、内々で処理した」「代理店の不正が金融庁の耳に入ったが、AFLACは外資ならではの“政治力”を駆使して抑えにかかっている」……この手の話が、インターネットの匿名掲示板に書き込まれるほどだ。 これらの内容についてAFLAC側は否定するが、もうひとつの焦点は噂の出所。“情報”の多くでAFLACの代理店による契約数の水増しが示唆されているため、「ノルマに耐えかねた代理店」「日本一の座を外資系に奪われた国内生保勢」などいくつかの筋が火元として疑われている。

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