イラクでのテロ攻撃に手を焼く米軍がイスラエルの支援で特殊暗殺部隊を結成、反米ゲリラ勢力の一掃に乗り出すとの情報がある。 ワシントンの情報当局筋によると、米陸軍特殊部隊の本拠地であるノースカロライナ州フォートブラッグ陸軍基地にこのほど、イスラエル国内保安局シンベトの対テロ専門家多数が派遣された。シンベトはパレスチナ人過激派の取り締まりを重要な任務としており、過激派指導者の暗殺や自爆テロ計画の摘発を行なってきた機関。 米軍特殊部隊はシンベトの専門家による実戦的な指導を受け、イラクの旧フセイン政権残党やアル・カエダのテロ活動に備えて特殊訓練を行なっているといわれる。 同情報当局筋は「イスラエルがヨルダン川西岸やガザ地区で行なったような過激派指導者の抹殺を基本とする掃討計画・訓練が主体となっている」と指摘、「ハンターキラー」と呼ばれる特殊暗殺部隊が設置されるとみている。この部隊は近く、テロ攻撃が激化しているイラクのスンニ・トライアングルに展開し、現地で工作員や情報提供者のネットワークを作って、反米ゲリラの指導者の掃討作戦を実行する計画のようだ。

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