四月、民主党に「日英議員連盟」が発足する。会長に鳩山由紀夫前代表、名誉会長に小沢一郎代表代行、顧問には菅直人代表が就任。会長代理に旧社会党系の横路孝弘副代表と旧民社党系の米沢隆衆院外務委員長が加わり、旧党派の代表が顔をそろえた格好だ。表向きは幹部間の結束を強めるのが目的としているが、「秋の代表選をにらんだ小沢氏サイドの多数派工作の場」(民主党幹部)とみられている。 というのも事務総長についたのが小沢氏側近の山岡賢次筆頭副幹事長で、菅氏を除いた小沢、鳩山、横路、米沢の四氏は連休後にも英国を訪問する予定という。このほど、山岡氏の自宅で開かれた懇親会には、この四氏らが参加した。 すでに小沢氏と横路氏は、自衛隊とは別組織で国際貢献にあたる国連待機部隊を創設するとの構想で基本的に合意し、鳩山氏も構想について容認する可能性を示唆している。民主党幹部によると、小沢氏と菅氏の蜜月関係も昨年秋の民主、自由両党の合併前まで。最近の小沢氏は国会対策で稚拙さが目立つ菅―岡田体制に批判を強めているといい、この構想を看板に秋の代表選では菅降ろしに出てくる可能性は十分あるという。

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