ちょっと久しぶりに中国でトラブルに巻き込まれた。といってもそれほどひどい目に遭ったわけではないのだけど、かなり印象深い出来事だったし、中国も変わったなあと少し感じるところもあったので報告しておきたい。

先週四川省の成都で両岸関係の専門家会議が開かれ、スピーカーに呼ばれて出席した。最後の日にオプションの観光ツアーがあり、美しい景色で人気が上昇している九寨溝に行ってきた。

九寨溝に行くには、九寨溝まで車で一時間ほど離れた「黄龍」という土地の空港に成都から飛ばなくてはならない。黄龍は標高3500メートルと富士山並み。九寨溝は標高2000メートルぐらいでちょっと低い。黄龍空港は山岳特有の急な気候の変化でフライトがよく遅延や欠航することでも知られている。

九寨溝観光を無事に終えた帰りの黄龍空港で、夜7時発の飛行機に乗ろうとしたところ、急に空が真っ暗になって雪がずんずん降り始めた。成都などから飛んでくる飛行機が次々と近くまで来ているのに着陸できずに引き返してしまい、空港で先の見えない「待ち」の状態になってしまった。これは空港付近の光景。

かなり空港側の処理にも問題があって、天候が回復次第、飛行機がいつか来るかのような感じで待たされたが、実際のところ10時ぐらいには全部の便の欠航が決まっていたらしい。それでも、乗客への連絡が遅くて、結局、11時ごろに私のフライトを含めた数便の欠航が放送された。

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