中国共産党、政府、人民解放軍のスパイ事件

執筆者:フォーサイト編集部2011年11月16日

 本日の更新記事は、春名幹男さんの「インテリジェンス・ナウ 胡国家主席を揺さぶる中国の情報漏洩事件」です。この夏、ユーチューブを通じて明らかになった、過去約10年間で8件に上る中国共産党、政府、人民解放軍のスパイ事件。この中には、六本木の中国大使館を舞台にした事件も含まれています。情報が漏洩したのは、来年の政権交代に向けて、胡政権にプレッシャーを与えることが動機、とも考えられます。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「流行語から見た韓国の失業問題」(朝鮮半島、平井久志さん):今回は、堅い話が多いことを反省した運営者・平井さんによる柔らかい話題。1997年末のアジア経済危機以来、失業問題は韓国を悩ませ、その時々で様々な流行語が生まれました。今も青年層の失業は高止まりで、それが安哲秀氏への期待につながっています。

 「受難の日々を乗り越えたカンボジアの華人」(東南アジア、樋泉克夫さん):元の時代から、カンボジアではすでに中国・温州産のゴザが流行していました。ロン・ノル政権下では共産主義革命を輸出し、ポル・ポト政権下では50万人のうち25万人が惨死したという両国間の歴史。今は中国による中国のためのカンボジア支援が着々と進んでいます。

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