トランプ時代の中東(2)国務長官候補ジョン・ボルトンの対イラン政策論
2019年9月11日
【編集部より】本記事は、2016年11月15日にアップロードした記事ですが、今回、ジョン・ボルトン大統領補佐官がドナルド・トランプ大統領によって突如解任されたことを受け、ボルトン氏を知るうえで非常に有益であるため、筆者の池内恵さんの諒承を得て、再掲いたします。
トランプ政権の国務長官の候補として、ジュリアーニ元ニューヨーク市長やニュート・ギングリッジ元下院議長と並び有力視されるのが、ブッシュ(息子)政権の1期目の終わり(2005−2006年)に国連大使に任命されたジョン・ボルトンである。ボルトンはブッシュ・小泉の蜜月時代に国連大使を務めたこともあり、当時の関係者を中心に、日本側には好印象を持っている人も多い。同時に、その歯に衣着せぬ言動から、米国の政策エスタブリッシュメントの中では異端児的扱い、あるいは白眼視を受けることも多い。国連大使を務めたが国連に対して喧嘩腰の姿勢が顕著で、タカ派、米国一国主義的に見られがちな人物である。
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