モサドの悪夢が現実に:トランプがロシアに渡した「インテリジェンス」の行方
2017年5月22日
トランプ米大統領がロシアのラブロフ外相らとの会談で漏らした機密情報。
実は、「トップシークレット」の格付けの中でも特に機密度が高い文書として扱われる「機微区分情報(SCI)」だったことが分かった。SCIは、情報源あるいは情報収集方法の機密度が非常に高いため、他の秘密情報とは別に保管され、秘密取り扱い資格保持者の中でも一部の高官にしかアクセスが認められていない情報のことだ。
例えば日本関係では、米国立公文書館で公開されている文書の中でも量的に非常に少ない岸信介元首相関係文書などは、SCIに区分けされているとみられている。文書分類コードには特殊なコードが付記されているため、SCIは俗に「コードワード文書」と呼ばれたりもする。
トランプ大統領からロシア側に知らされた情報は、元々イスラエルの対外情報機関モサドからもたされた情報であるため、イスラエルの情報源がロシア情報機関によって明らかにされ、危害を加えられる恐れがある。また、ロシアと関係が深いイラン情報機関に渡される可能性も大で、イスラエルの安全保障が多大なダメージを受ける可能性が出て来た。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。