8月3日以降、この閣議の顔ぶれも変わることになる(C)時事

 

 7月2日の東京都議選は自民党の歴史的惨敗に終わった。小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」は圧勝し、都議会第1党に躍進。国政進出も十分可能な得票力を示し、小池氏も「初の女性首相」への野心を隠していない。「1強」と言われた安倍政権は激震に見舞われ、最大の試練を迎えている。野党第1党の民進党の命運にも大きく影響することは必至だろう。

オウンゴール連発した自民

 自民党惨敗が決まった直後、安倍晋三首相がまず動いたのは公明党との結束確認だった。首相は2日夜、公明党の山口那津男代表に電話をかけ、「これからも国政では協力してもらいたい」と申し入れたという。翌3日、首相官邸で行われた政府・与党連絡会議後、首相は山口氏を執務室に招き、党首会談を行った。山口氏は「謙虚に説明責任を尽くす姿勢をしっかり保って頑張っていただきたい」と要請し、首相も応じて自公連立の結束を確認した。都議選で公明党が都民ファーストの会と選挙協力し、自民党と争ったしこりを解消する狙いだった。

 42選挙区で実施された都議選で、自民党が獲得した議席は全127のうち23議席。想定を超える過去最低の惨敗となった。

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