トランプ政権が直面する「予算・財政リスク」と「立法課題」
2017年9月6日
米議会は1カ月以上に及ぶ夏季休会を終え、議員は地元選挙区からワシントンに戻り、レイバーデー(労働者の日、9月第1月曜日)休暇明けの9月5日から審議を再開させた。トランプ政権は夏季休会入り前に医療保険制度改革関連法(オバマケア)を撤廃、置き換える法案を成立させるべく多くの時間とエネルギーを投入した。だが、上院共和党内の分裂によりオバマケアを見直すことはできず、トランプ政権の立法対策上の大きな躓きとなった。
散々だった就任1年目の夏
さらに、トランプ大統領は7月下旬以降、ホワイトハウスの中枢人事で大幅な変更を余儀なくされている。更迭や辞任によりショーン・スパイサー大統領報道官、ラインス・プリーバス大統領首席補佐官、アンソニー・スカラムッチ広報部長、スティーブ・バノン首席ストラテジスト兼大統領上級顧問、セバスチャン・ゴルカ大統領副補佐官らが相次いでホワイトハウスを去った。
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