今回も一緒にラウンドし、親密さはアピールできたが……(C)時事

 

 4月17日から20日まで訪米し、17、18日と2回にわたって行われた今回の安倍晋三首相とドナルド・トランプ大統領との日米首脳会談への評価は、日米メディアともかなり厳しい。たとえば、『日本経済新聞』4月20日朝刊の「日米蜜月 迫る試練:貿易交渉に『2国間』の足音 対北朝鮮で結束どこまで」と、『朝日新聞』の「日米首脳 通商で溝:米『TPPより2国間』/関税除外要求拒まれる」が、日本の受け止め方を象徴している。

 かたや、4月18日付の『ニューヨーク・タイムズ(NYT)』の「Japan Fears Being Sidelined by Trump on Trade and North Korea(日本は貿易と北朝鮮でトランプから外されることを恐れている)」も、厳しい評価だ。この記事は、トランプ大統領は日米の関係は緊密だと話しているが、マイク・ポンペオCIA(米中央情報局)長官を秘密裡に派遣し、金正恩朝鮮労働党委員長と会談させていたという事実が、トランプ大統領が日本とは距離を置いて独自に動いているように思わせると指摘。そして、テレビコメンテーターのテリー伊藤の「米国が日本のことを考えている可能性はゼロ」というコメントを紹介し、日米のかい離を強調している。

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