最大の「激戦州」フロリダを押さえてやや安堵か(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 一部の選挙については未確定であるが、11月6日に投票が行われた米国中間選挙の結果が明らかになった。現時点(8日)では、上院(定数:100議席)は与党・共和党が改選後2議席純増の51議席、無所属2議席を含む民主党系会派46議席となり、2019年1月に召集される第116議会(〜2021年1月)で引き続き多数党の立場を維持することとなった。

 対照的に、下院(定数:435議席)については野党・民主党が過半数218議席を上回る225議席を獲得し、改選後30議席の純増となったのに対し、与党・共和党は197議席にとどまり、民主党が8年ぶりに多数党に復帰することとなった。上下両院それぞれ支配政党が異なる「分断政治」が出現することになったが、ワシントンの米国政治専門家らにとっては概ね事前の予想の範囲内の結果であった。

トランプ再選「生命線」の東部・中西部主要3州での共和党の完敗

 今回の中間選挙を2020年大統領選挙でのドナルド・トランプ大統領の再選戦略、民主党の政権奪還戦略というそれぞれの観点から検証すると、様々な重要な点が浮かび上がってくる。

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