2018年5月、RIZAP(ライザップ)の最高執行責任者(COO)への就任を発表する松本晃カルビー会長(右)と瀬戸健社長
 

 「ついに、この時が来たか」――。

 11月14日、快進撃を続けていたRIZAP(ライザップ)グループ(以下、RIZAP)が突然、赤字決算を発表した。しかし、企業アナリストや株式市場関係者の一部では、この事態は“予測”されていた。それは、RIZAPの“歪んだ収益構造”に着目していたためだ。

“堕ちた偶像”

 RIZAPは、15年前に設立された健康食品の通販会社が前身。それが今では、“急成長企業”の代名詞となった。有名人を使い、「結果にコミットする」とのキャッチフレーズで肥満体型が見事に変身するテレビCMを見ない日はないほどだ。だが、今回の赤字転落は“堕ちた偶像”という姿を鮮明にした。

 当日発表された2019年3月期第2四半期(2018年4‐9月)連結決算(国際会計基準)は、売上収益が1091億500万円(前年同期比74.3%増)に対して、営業利益は88億2900万円の赤字に転落、純利益も85億3200万円の赤字に転落した。

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