北朝鮮の李容浩外相(左)は伝統的友好国への外遊で、第2回米中首脳会談の候補地の1つとされるベトナムを訪問(右はベトナムのファム・ビン・ミン外相)(C)AFP=時事

 

 米朝交渉は、11月8日のマイク・ポンペオ米国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党統一戦線部長の会談が延期されて以来、膠着状態に陥り、悲観的な見通しも出ていたが、ドナルド・トランプ米大統領の「1月か2月に会談」発言で、再び関係国の活発な外交交渉が始まった。

板門店で米朝が協議

 韓国『聯合ニュース』は12月4日、米中央情報局(CIA)コリアミッションセンターのアンドリュー・キム・センター長が、同3日に板門店で北朝鮮側関係者3、4人と協議を行ったと報じた。さらに、北朝鮮側出席者には金聖恵(キム・ソンヘ)党統一戦線部統一戦線策略室長らが含まれている可能性が高い、とした。アンドリュー・キム氏は北朝鮮側と約2時間協議し、同4日に米国へ向かったという。

 韓国の情報機関、国家情報院は12月5日、国会の情報委員会で、一部メディアが金英哲党統一戦線部長も協議に出席したと報じたことに対し、「初めから会う計画はなかった。金英哲部長のカウンターパートはポンペオ国務長官」と説明し、金英哲部長が出席した可能性を否定した。

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