女性候補としてはいち早く出馬を決断したエリザベス・ウォレン上院議員(本人のTwitterより)

 

【ワシントン発】 2019年を迎えてから1カ月以上が経過した。メキシコとの国境沿いの「壁」建設費を巡る与野党対立から米国史上最長の35日間に及んだ連邦政府機関の一部閉鎖問題は、世論の反発や大統領支持率の低下、与党・共和党内からの批判も明らかになった。その結果、ドナルド・トランプ大統領は大幅な譲歩を強いられ、1月25日、「壁」建設費は盛り込まないまま継続審議とすることで政府を再開することとなった。

 だが、与野党が合意して成立した現行の「つなぎ予算」の期限は2月15日となっており、トランプ大統領は「国家緊急事態」を宣言する意向も示唆しているため、依然不透明感が漂っている。

 こうした与野党対立に注目が集まる一方で、2020年民主党大統領候補指名獲得争いに向けた動きもすでに活発化してきている。

 2020年11月に投票が行われる大統領選挙で、現職トランプ大統領の再選阻止に向けて野党・民主党はいずれの候補を擁立するのか非常に注目されるが、次々に出馬表明が行われており、同党の大統領候補の顔ぶれには「多様性」という特徴が顕著となってきている。

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