ツイッターでも激しい「バイデン叩き」を繰り返しているが……(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 ドナルド・トランプ大統領が改元後初の国賓として日本を訪問する直前の5月21日、ある連邦下院議員補欠選挙が行われた。それは、ペンシルベニア州第12区選出の連邦下院議員補欠選挙である。

 同選挙区では、2018年11月に実施された中間選挙で共和党現職のトム・マリーノ下院議員が5選を果たしていたが、第116議会(2019年1月3日~2021年1月3日)が召集された直後の1月下旬、マリーノ議員が民間セクターへの転身を表明して議員辞職した結果、補欠選挙が実施されることになった。

 同補欠選挙では、共和党の下院議員候補指名を獲得したペンシルベニア州議会下院議員のフレッド・ケラー候補と、2018年中間選挙に続き民主党候補として議席獲得を目指したペンシルベニア州立大学教授のマーク・フリーデンバーグ候補との対決となったが、即日開票の結果、ケラー候補が大差でフリーデンバーグ候補を破り、共和党が議席を維持することとなった。

 元々、ペンシルベニア州第12区は共和党の支持が強固な選挙区であり、2016年大統領選挙では、共和党大統領候補であったトランプ氏の得票率は実に66.1%にも達しており、まさにトランプ氏を熱狂的に支持する有権者が多く存在する「トランプ・カントリー」である。従って、同補欠選挙で共和党候補が勝利すること自体は選挙前からすでに織り込み済みであった。

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