ベトナム人「集団提訴」で白日に「偽装就職ビジネス」の悪質
2020年1月9日
昨年12月、埼玉県内のスポーツ用具販売会社に見知らぬ相手からファックスが届いた。
〈社長様、人事採用のご担当者様〉
と始まる送付先の名前すらない手書きのものだ。そこには続けてこう書かれてあった。
〈お世話になります。突然のFAXで大変申し訳ございません。
インターネットで貴社の情報を拝見してお仕事の応募をさせてください。
日本語は全然できませんが、アルバイトの経験もあり、御社にとって即戦力の人材となると自負しています。
工場・清掃・調理・現場のちから仕事、単純作業、農業、通訳など、どんな時間帯や場所でもなんでもやります。
どんなに辛い仕事もがんばります。給料も低くて大丈夫です〉
送り主は、仕事を探している外国人らしい。必死さが伝わってくる文章だが、〈日本語は全然できません〉と言いながら、やや怪しい日本語ではあるが漢字は正確に使っている。日本人が代筆しているのであろう。
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