街中にこんな看板も増えたが……(記事中の団体とは関係ありません)(C)時事
 

 昨年12月、埼玉県内のスポーツ用具販売会社に見知らぬ相手からファックスが届いた。

〈社長様、人事採用のご担当者様〉

 と始まる送付先の名前すらない手書きのものだ。そこには続けてこう書かれてあった。

〈お世話になります。突然のFAXで大変申し訳ございません。

 インターネットで貴社の情報を拝見してお仕事の応募をさせてください。

 日本語は全然できませんが、アルバイトの経験もあり、御社にとって即戦力の人材となると自負しています。

 工場・清掃・調理・現場のちから仕事、単純作業、農業、通訳など、どんな時間帯や場所でもなんでもやります。

 どんなに辛い仕事もがんばります。給料も低くて大丈夫です〉

送られてきたファックス(下部に実在の団体名と連絡先が。筆者提供、以下同)

 送り主は、仕事を探している外国人らしい。必死さが伝わってくる文章だが、〈日本語は全然できません〉と言いながら、やや怪しい日本語ではあるが漢字は正確に使っている。日本人が代筆しているのであろう。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。