「歴史的圧勝」文在寅政権「検事総長捜査」と「経済危機」
2020年4月23日
4月15日投開票だった韓国総選挙で、左派系の与党「共に民主党」が保守系の最大野党「未来統合党」を抑え圧勝した。系列の比例代表政党「共に市民党」と合わせて改選前の128議席から52議席伸ばし、定数300のうち180議席を獲得した。
国会で法案処理が極めて有利になる5分の3の議席を占める「巨大与党」の誕生は、1987年の民主化以降初で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、残り約2年の任期を与党の圧倒的多数の安定した環境で、国政運営ができることになった。
歴史的圧勝の背景は
選挙戦は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で不安が高まる中、与党優勢で進んでいた。まさに「国難」の最中に国の方向を決めると言っていいものだった。韓国の有権者は結局、「国難克服」に力を注ぐ文在寅政権による安定的な国政運営を選んだ。
文在寅政権下の韓国は、経済が低迷の一途をたどっている。本来、国民の最大の関心事は「暮らし」であるにもかかわらず、有権者の多くは与党による政治を選択したわけだ。
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