広州市内のオフィス街。入室時に体温を測定する(写真提供:Find Asia、以下同)

 

 香港貿易発展局(HKTDC)によると、大湾区の経済規模は「1.6兆米ドル」であり、すでに東京湾区(東京湾を中心に構成された経済圏)の「1.8兆米ドル」と近接してきている。

 もっとも、東京湾区と大湾区では性格や体制が大きく異なっている。東京湾区は東京に本社機能が集中しているが、大湾区はハイテク産業の開発製造を中心にした広州や深圳、コンビナートや大量生産を基本とする恵州や佛山、レジャー産業に重きを置くマカオや珠海、金融やリーガルサービスの中心地である香港などのように、地域ごとに特色がある。

 しかも現地の大企業は、その地域の各地に本社を置く分散体制になっており、各地域がそれぞれ有機的に製造網やサプライチェーン、サービスチェーンを構成している。

 つまり大湾区の地域経済は個別にみていく必要があり、今回の「新型コロナウイルス」騒動による経済的な打撃も、地域ごと分野ごとに分析する必要がある。

中小企業の連鎖倒産も

 製造業の拠点の多くは、広東省側に集中している。そのなかには「広州汽車集団」や「HUAWEI」、さらには日本の自動車や電子産業も多く、中国における拠点的機能を構えている。

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