根っから「いらち」のサウジ「ABS王子」がイライラ募る訳
2020年9月24日
先日、某所でご一緒した中東通のジャーナリストによると、サウジアラビア(サウジ)初の王族エネルギー大臣であるアブドルアジーズ・ビン・サルマーン(ABS)王子は、関西弁で言う典型的な「いらち」(イライラしやすい人)なのだそうだ。
なるほど、と筆者は(隠れたところで)膝を打った。
9月17日にオンラインで開催された「OPEC(石油輸出国機構)プラス」の「閣僚級共同監視委員会」(JMMC=Joint Ministerial Monitoring Committee)」前後のABS王子発言を紹介している記事を読んでいても、「さもありなん」という気にさせられるからだ。
たとえば、「Saudi Arabia chafes at OPEC partners ‘false promise’ on cuts」と題された9月18日の『フィナンシャル・タイムズ』(FT)記事の中には、次のような発言が紹介されている。
なお、ABS王子は「合意違反」国を名指しこそしなかったが、隣には(気まずそうに)UAE(アラブ首長国連邦)のスハイル・アル・マズルーイ・エネルギー相が同席していた、とある。
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