9月22日、江蘇省の婁勤倹・共産党書記と会見した横井裕・駐中国大使。在中国日本国大使館「微博(ウェイボー)」公式アカウントより

 

 8月11日、中国の習近平国家主席が国営メディアを通じて「食べ物の浪費禁止令」を指示し、それを実施しようと、大きな国民運動に発展している。この運動が、すでに以前から節約モードにある外交饗宴に、どう影響するのか注目される。

離任のあいさつで奔走

 近々、任期を終えて帰国する横井裕・駐中国大使は、9月末までの約1カ月、離任のあいさつ回りや、それを兼ねたイベント出席で地方を駆け巡った。日本大使館のホームページによると、山東省(8月26~29日)、江蘇省(9月22日)、上海市(同23日)、遼寧省(同24~25日)、海南省(同28日)と、中国沿岸の省を南北に奔走した。

 このうちの1つ、江蘇省の省都・南京市では9月22日、同省の婁勤倹・共産党書記と会見した。

 冒頭、横井大使はコロナ禍の中でも日中双方が互いに支援し、交流が生まれたのは喜ばしいと述べ、邦人保護や企業の操業再開に向けて江蘇省と同省の各市政府が迅速な対応をしてくれたことに感謝を表明。今後もさまざまな面で日中協力を進めたいと、言葉を贈った。

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