欧州の牽引3カ国も相次いで再ロックダウンに踏み切った(C)EPA=時事
 

 新型コロナウイルスの感染拡大第2波が欧州で猛威を振るっている。

 11月上旬の時点で、欧州全体で感染者累計数は1000万人を突破した。死者数はすでに27万人に達しようとしている。

 テドロス・アダノムWHO(世界保健機関)事務局長は、今春のような全国的ロックダウン(都市封鎖)をするまでには至らないが、各国は規制強化の必要があると警告を発していた。

 しかしその見通しも虚しく、フランスで再びロックダウンが宣言された。

フランス再ロックダウンは欧州で2番目

 10月28日、エマニュエル・マクロン仏大統領は20時、フランス国民に対してテレビ演説をし、30日(金)以後フランス本土全体を対象とするロックダウンを4週間実施すると発表した。3月に実施されたロックダウンが6月初めに解除されて以来、2回目のロックダウンだ。

 夏以後、全土でロックダウンを実施したのはこれまでアイルランド(6週間)だけだったが、フランスは欧州で2番目の再ロックダウン国となった。

 国内地域レベルでは、英国でウェールズ地域全体がロックダウンを実施(11月3日まで)、チェコとスロベニアが部分的ロックダウンを行っている。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。